こんにちは。新熊屋@情熱無人間です。
このあいだのバラ撮影では、赤いバラをたくさん撮ってきました。
撮ってきたはいいのですが、赤い被写体をレタッチする際は毎回頭を悩ませながら試行錯誤しています。
そこで、今回は情熱の赤のレタッチについてまとめてみました。
ただ、今時点でも自分自身で「これ!」という決定打がないので、自分用の備忘録的にまとめてみました。
※今回の記事は、CANON製カメラRAW編集ソフトウェアのDigitalPhotoProfessional4(DPP)をもとに記載しています。基本的な考え方は、他のレタッチソフトでも一緒です。
情熱の赤は難しい?
個人的には、バラやモミジなどの紅い被写体は撮影が難しいと思っています。
うまく露出や設定を合わせてあげないと、色飽和してのっぺりとした写真になってしまうからです。
色飽和
ある色の情報が多すぎて飽和している状態。凹凸などの立体感のないペンキで塗ったような写真になることです。
赤や黄色などの暖色系はとくに色飽和が起きやすいといわれています。
原因としては、ピクチャースタイルや露出補正で、コントラストや彩度が高くなると発生するようです。
撮影時には露出アンダー
私は、それほどがっつりとレタッチをするほうではないので、できるだけ撮影時にベストな一枚になるように撮影しています。
情熱の赤を撮影する際には、色飽和を起こさないように若干アンダー気味に撮影しています。どうにも適正露出だとのっぺりしすぎになることが多いですね。
RAW撮影していれば、レタッチで1段分くらい明るくしてもきれいに現像できるので、レタッチ前提の撮影ですね。
とはいえ、赤い被写体自体が主張が強いので、露出アンダーで撮影しても被写体自体がけっこう目立ってくれます。
少しおとなしめなレタッチ
SNSへアップロードする際には、コントラストや彩度を高めにレタッチすることも多いと思いますが、情熱の赤をそんなふうにレタッチするとのっぺりした一枚になりやすいです。
高ぶる気持ちを抑えつつ、彩度を抑えてみると立体感のあるきれいな赤が表現できると思います。
また、「ツールパレット」の「色調整」の項目ではそれぞれの色の部分だけに変更を加えることができます。
たとえば赤い部分だけ、すこし彩度を抑えたい、という場合は色調整の「レッド」や「マゼンダ」の「S」(彩度)、「L」(明度)のスライダーを左にずらすと、赤い部分だけ彩度を抑えることができます。
ピクチャースタイルをポートレートに変更
ピクチャースタイル「ポートレート」は本来は人物を撮影する際の設定になっています。
人肌をきれいに撮れるように設定されているためか、若干ふんわりした印象があります。(ふんわりさせることで、肌荒れなんかを目立たせないようにする狙いかな?)
このふんわりした印象が赤いバラとの相性が意外とマッチしました。
いろいろ試行錯誤ってしてみるもんだなぁとあらためて実感しました(笑)
いっそモノクロにしてみては。。。
赤いからレタッチに苦労するんです。
赤くなければそんなには悩まないのでは?と思い、モノクロにしてみました。
ただ、どんな写真でもモノクロでいいのかというとそんなこともないですね。
とりわけ、風景写真はモノクロは合わないと思い、少しだけ赤を残して紅葉を主張してみました。
DPPのならボタン一つでカンタンにモノクロ写真にできます。
「ツールパレット」の「色調整」内に「モノクロ」がありますのでこれをクリック。
すべての色の「S」(彩度)スライダーが左に振れてモノクロになりますが、今回は「レッド」だけ少し彩度を残してあります。
最後に
レタッチには、正解はないのではないかと思っています。
それぞれの人の好みもありますし、自分の好みも変わってくることもありますしね。
そんななかで、いろいろ試行錯誤しながら続けていきたいなと思います。
ところで、この記事のタイトル、THE BLUE HEARTSの「情熱の薔薇」からとりました。
ひさしぶりにTHE BLUE HEARTS聞きましたがいいですねぇ。歌詞に力があるっていうか、歌詞が心に突き刺さってくる感じが好きです。(嗚呼、年がばれる(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。