こんにちは。新熊屋@ジメジメ注意報です。
もうすぐ梅雨が明けようかという時期ですが、まだまだ湿度の高い日が続きます。
こう湿度が高い日が続くと気になるのが、カメラ、レンズの状態。
万が一カビが発生したら一大事。。。
そんな悲劇をおこさないために、撮影後はドライボックスに乾燥材を入れて保管していましたが、乾燥剤の交換の手間や容量不足のため、ついに防湿庫を購入しました。
- カメラの保管場所ってどうしてる?
- 防湿庫とドライボックス
- 防湿庫の種類
- 決め手はどこ?
- ハクバ KED-60 ドライボックス60L
- 湿度が下がらないと思ったら。。。
- レンズキャップは外しましょう
- 最後に
カメラの保管場所ってどうしてる?
私はカメラ保管用のドライボックスに乾燥剤を入れて保管していました。
この方法は初期投資もさほどでもなし、乾燥剤を定期的に入れ替えてあげればさほど費用もかかりません。
お手頃なのですが、カメラやレンズが増えるたびに追加したドライボックスは結構かさばってきます。
(容量の大きいドライボックスも少ないですし、ドライボックスはなぜか背の高い傾向があるため、レンズを立てて収納しないと本数が入りません。)
長期間の運用の視点で見ると、カメラやレンズの追加による容量不足など、そろそろ防湿庫へ移行すべくいろいろ調べてみました。
防湿庫とドライボックス
まずは防湿庫とドライボックスの違いをまとめてみます。
防湿庫 | ドライボックス | |
一般的な容量 | 約20L~約150L | 約5L~約30L |
除湿方法 | 乾燥剤除湿方式 ペルチェ素子方式 どちらの方式も自動的に庫内の湿気を庫外に排出する |
ドライボックス内に乾燥剤を投入 乾燥剤は定期的に入れ替える必要あり |
初期費用 |
高価(1万円~) |
安価(千円~) |
ランニングコスト | 電気代のみ | 乾燥剤費用 |
カメラやレンズが少ないうちは費用も少ないドライボックス、多くなってきたら自動で除湿してくれる大容量の防湿庫という流れでしょうか。
あとは定期的に乾燥剤を取り替えたりするのが手間に感じるようなら防湿庫の導入を検討してもいいと思います。
防湿庫の種類
防湿庫へ移行することに踏ん切りがついたら、さて次はどんな視点で防湿庫を選んでいけばいいのでしょうか。
サイズ感
まずは、どれくらいの大きさの防湿庫にするかを考えましょう。
これは、自分の持っている機材との相談になります。
私の場合、持っている機材は
- EOS6D mark2
- EF16-35mm F4L IS USM
- EF24-70mm F2.8L II USM
- EF70-300mm F4-5.6L IS USM
- EF50mm F1.8 II
- EF40mm F2.8 STM
- SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
レンズを並べてみるとこんな感じ。
1段目にすべてのレンズ、2段目にカメラを収納、というようなかたちで整理すると40Lクラスの大きさでもすべての機材を収納できそう。
ただし将来的な機材の追加を考えた場合、一回り大きめの防湿庫のほうが余裕があっていいかなと思います。となると私の場合、ねらい目は50Lオーバーかな、というところです。
除湿方式の違い
防湿庫の除湿方式には「乾燥剤方式」と「ペルチェ素子方式」の2種類があります。
違いをまとめると表のようになります。
乾燥剤方式 | ペルチェ素子方式 | |
仕組み |
庫内の水分を乾燥剤に吸着させる。 吸着させた水分は、乾燥剤を加熱、除湿ユニットのシャッターを切り替えて庫外に放出する。 |
庫内の冷却版に結露させ、その水分を吸湿材をとおして庫外の放熱板から蒸気として発散させる。 |
耐久性 | 除湿ユニットが故障しない限り半永久的に使用できる。 | 耐久年数は約10年といわれている。 |
価格 | ペルチェ方式より高価 | 乾燥剤方式より安価 |
その他 | 乾燥剤に吸着した水分を蒸発させるため、30分程度除湿しなくなることがある。 |
除湿が連続して行われて、スピーディ |
消費電力については乾燥剤方式のほうが省電力のようですが、年間で数百円~千円程度の金額差のようですので、私はさほど気にしませんでした。
耐久性を重視する場合は乾燥剤方式、頻繁に機材の出し入れをしたりコスパを重視する場合はペルチェ素子方式、という具合でしょうか。
決め手はどこ?
いろいろ調べてみるとチェックポイントがいくつかありますが、私が重視したのは耐久性。
ペルチェ素子方式の寿命は10年といわれています。
いっぽう乾燥剤方式は値段は高価になりますが、寿命は半永久的ともいわれています。ここまで行くと除湿ユニットが壊れる前にほかのところが壊れそうな勢いです。
ちなみに乾燥剤方式の防湿庫を販売しているのは、東洋リビング、トーリ・ハン、HAKUBAなどの有名メーカーが多く、一方ペルチェ方式の防湿庫を販売しているのは、新興メーカーが多い印象です。
ハクバ KED-60 ドライボックス60L
で、私が衝動買い(笑)した防湿庫は、 カメラのメンテナンス用品で有名なHAKUBAの60L防湿庫です。
この防湿庫を選んだ理由は、
- 容量60L
50Lより大きいサイズで、だけど80Lまでいくとオーバースペックなので、この60Lという容量がちょうどいいのかなと思いました。 - 他メーカーより若干安い
東洋リビングやトーリ・ハンの防湿庫と比べると、HAKUBAは若干お安くなっています。まぁ同じ日本メーカーだしさほど品質の違いはないだろうということで、HAKUBAを選びました。
まだ使い始めたばかりなので詳しいレビューはないですが、(当たりませですが)ちゃんと自動で除湿もしてくれているので、これからは湿度を気にせずにカメラ機材を保管できるストレスフリーな環境に期待したいです。
庫内照明がないのが。。。
気になる点は、Amazonのレビューにもあったのでわかっていはいましたが、庫内はだいぶ暗いです。
特に私の場合、設置場所の関係で照明を背にして設置しているため、庫内が余計に暗くなってしまいます。
ここはDIYでなんとかするしかないかなぁと思っています。
湿度が下がらないと思ったら。。。
(2020/07/19追記)
最初に使い始めたとき、湿度が50%くらいまでしか下がりませんでした。
付属の湿度計に誤差があるのかなぁと思って、今まで使っていた湿度計も入れたのですがそれも大体同じくらいの湿度を指します。
運転スイッチのダイヤルも「高」に設定して除湿機能を強くしているはずなのに。
なんでかなぁなんでかなぁと説明書を読んでいたら。。。
運転スイッチのダイヤルなのですが、
「OFF」→「高」→「中」→「低」→「ON」
の順に並んでいます。
私はこれを
- 「高」:除湿機能を強くする → 湿度が下がる
- 「低」:除湿機能を強くする → 湿度が上がる
だと思っていたのですが、
- 「高」→高湿度にする
- 「低」→低湿度にする
という設定だったようです。。。
ダイヤルを「低」のほうに設定したら、湿度50%以下まで下がりました。
ちゃんと説明書は読まないといけませんね。。。
レンズキャップは外しましょう
(2020/07/19追記)
ちょうどこの記事と前後して、デジカメWatchでも防湿庫の記事が掲載されました。
その記事の写真を見ると、レンズキャップを付けずにレンズを防湿庫に保管していた写真を見て「あれっ?」と思いました。
私はレンズキャップをつけっぱなしで防湿庫に入れていたのです。
このあと、説明書を読んでみると「レンズキャップを外して保管するように」との記載がありました。レンズキャップ内に湿気がこもってしまうのだそうです。ひとつ勉強になりました。
こういう新しいものを導入した場合は、ちゃんと説明書は読まないといけませんね。。。
最後に
機材が少ないうちはまだいいのですが、どんどんカメラやレンズが増えていくと困ってくるのが保管場所。
防湿庫の購入というのも選択肢の一つになってくるかと思いますが、その時にこの記事を参考にしていただけたらと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。