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H&Yのマグネット式フィルターホルダーについて調べてみた!

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こんにちは。新熊屋@角サイコーです。

 

私は普段の撮影ではよく角型フィルターを使用しています。

使用しているのは「KANI」というブランドのフィルターで、品質についてはまったく問題ない個人的におススメフィルターです。

 

www.nii-kuma-foto.com

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ところが最近、「H&Y」というブランドのマグネット式フィルターホルダーというものを知るところとなり、ちょっと気になったので調べてみました。 

  

 

角型フィルターとはなんぞや?

フィルターというと、レンズ先端にねじ込む丸型のフィルターを思い浮かべると思います。レンズを購入したらすぐ取り付けるレンズ保護フィルターなんてのは、この丸型フィルターの代表格ですね。

角形フィルターホルダー

丸型フィルターに対して角型フィルターは、上の写真のようにレンズ先端に専用のフィルターホルダーを取り付けます。そこに角型フィルターを差し込むことで様々なフィルター効果を生み出します。

また、ハーフNDフィルターを取り付け、フィルターを上下させて減光効果の効き具合を微調整するなんてことは、丸型フィルターではできない芸当です。

デメリットとして、専用のフィルターホルダーを取り付けるのがひと手間で、とくに朝焼け、夕焼けの撮影時は若干慌てながらフィルターホルダーを取り付ける、なんてことがよくあります。

またフィルターを2枚重ねで使用すると、フィルターホルダーへの差し込みが結構固くなってなかなかフィルターが取り付けられないなんてことも間々あります。

(これについては、回数こなせばフィルターホルダーがこなれてくるのかな、なんて思っていますが)

「効果はバツグン、だけどちょっと手間がかかる」というのが私の持っている角型フィルターのイメージです。

 

そしてこの手間を減らしてくれそうなのが今回の「H&Y K-Seriesフィルターホルダー」です。

 

H&Y K-Seriesフィルターホルダー

「H&Y」は2006年に香港で設立されたフィルターメーカーです。

hy-filter-japan.com

自社ブランドでの販売だけでなく、他社メーカーなどへOEM生産をおこなっているそうです。

またイギリスのカメラ雑誌がおこなったテストでは、15ブランド中で最高評価を受けたこともあり、高品質なフィルターを作るメーカーです。

フィルターのほかにも、可変型ステップアップリングの開発をしたりと一風変わったギミックを作っています。

そんなメーカーが作るフィルターホルダーの一番の特徴は、磁石でフィルターを固定するところです。

これによってフィルターの脱着がスムーズにできるようになっています。

 

良さげなところ

このフィルターホルダーシステムで、私が個人的に気に入った点を挙げてみます。

 

レンズへの取り付けがカンタンそう

私が持っているKANIの角型フィルターホルダーは82mmの取り付け径になっており、82mm以下のフィルター径のレンズに取り付ける際には、ステップアップリングをレンズにねじ込んで、そこにフィルターホルダーをねじ込むかたちになります。このフィルターホルダーのねじ込みが地味に厄介で、ねじ込み部分が見えずらいのでうまくねじ込みにくいのです。

これに対して、H&Yのフィルターホルダーの取り付けは、ホルダーに付属するホルダーリングをレンズにねじ込み、このホルダーリングにフィルターホルダーを取り付け、フィルターホルダー側のノブを締めて固定します。

フィルターホルダーをねじ込む必要がないので、今のフィルターホルダーよりは簡単に取り付けられるかなと思います。

 

フィルター交換がカンタンそう

従来の角型フィルターホルダーは、ホルダー先端にあるスリットに角型フィルターを差し込むものでした。

しかしK-Seriesフィルターホルダーは従来型のスリットではなく、磁石の力で角型フィルターをホルダーの先端にペタッとくっつけてしまうものです。ペタッとくっつけた1枚目のフィルターはノブで固定することも可能です。

これによってフィルターを簡単に取り付け、取り外すことができます。

このフィルターの取り付け、取り外しのしやすさがマグネット式フィルターホルダーの最大の特徴ですね。

 

他社フィルターも使用可能

フィルターを磁石の力でフィルターホルダーにペタッとくっつけるには、フィルター側にも磁石を付ける必要があります。「H&Y」のK-Seriesフィルターにはマグネットフレームが付いていますが、これがクイックリリースマグネティックフィルターフレームとして単体で別売りされてるのです。

hy-filter-japan.com

このため、他社製フィルターもこのクイックリリースを付けることによって、K-Seriesフィルターホルダーにも使用することができます。これは今現在持っているフィルターを流用できることを意味するため、角型フィルターの有効活用が可能です。

「H&Y」のフィルターホルダーを導入したから、角型フィルターも一式買いなおさないといけない、なんてことはありません。 

 

ドロップインのCPLフィルター

「H&Y」のフィルターホルダーは、CPLフィルターがドロップイン形式になっています。

これは、専用のCPLフィルターを上部から差し込むことで使用することができるシステムです。

他メーカーの角型フィルターホルダーは、いったんすべての角型フィルターを取り外してからCPLフィルターを取り付け、そのあとでまた角型フィルターを取り付ける、という手間がかかりましたが、このドロップイン形式では、全面の角型フィルターはそのままで、CPLフィルターだけを取り付け、取り外し可能になっています。

ここでもフィルター交換の手間が省けそうです。

 

CPLフィルター関係でもうひとつ。

このドロップインCPLフィルターのラインアップですが、減光機能も付いたCPLフィルターもあります。

つまり1枚のフィルターで、CPLフィルターとNDフィルターの一人二役になっているのです。これは、撮影現場に持っていく角型フィルターの枚数が減らせそう。

 

気になったところ

いいところばかりではなく、いろいろ調べていくうちに気になったところもありました。

 

重ね付けしたときの固定具合

このフィルターホルダーは、磁石の力でフィルターを固定しますが1枚目に取り付けたフィルターについてはフィルターホルダー側のノブで固定もできます。

ただしノブで固定できるのは1枚のみ。

例えば、ハーフNDフィルターとNDフィルターを重ね掛けして長秒露光の撮影をする場合、後から付けたフィルターは1枚目のフィルターにくっついているだけで固定されていません

動画を見る限り、簡単には落ちないくらいにしっかりくっついているようでしたので、普段使いでは問題ないのかなと思いますが、やっぱりちょっと気になりました。

 

後ろ方向からの力に弱そう 

とあるユーチューバーがK-Seriesフィルターホルダーの紹介動画の中で、「後ろから力には弱い」とおっしゃっていました。フィルターを後ろから押してやると、フィルターホルダーから意外と簡単に外れてしまいます。

「H&Y」のハーフNDフィルターは踏んでも割れないゴリラガラス製なのだそうで、多少落としたくらいでは傷もつかないようなフィルターになっているそうです。

とはいえ、他社メーカーのフィルターではそこまで強度がありませんので、気を付けないといけません。

  

最後に

いろいろ書きましたが、総合的に見て「使いやすそう!」というフィルターシステムです。たぶん初めて角型フィルター導入する人にはおススメするくらいよさげな感じです。

これ追加購入すると、KANIとの2台持ち。カメラが1台しかないのにフィルターホルダーが増えてもなぁ。。。

購入するかはもうちょっと悩んでみます(笑)

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。